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358 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 02 24 54 ID Cqgb5Cd6 どっちかって言うとこんなのがいいかな キリノ「サヤー、コジロー先生の様子見に行かない?」 サヤ「えっ…あたしはいーよ、一人で行きなよ」 キリノ「そんな事言わずにほらほらいっくよー」 サヤ「もー。」 ~~~ キリノ「コジロー先生~具合大丈夫かい?」 サヤ「先生って風邪ひきそうにないのにねぇ~」 コジロー「どういう意味だサヤ…げほっげほっ」 キリノ「あーもうサヤも余計な事言わない!」 サヤ「はいはい、で、おじや作るんでしょ?」 キリノ「そうそう、だからキッチン借りるね?サヤはその辺片してて」 サヤ「あいさっ!」 コジロー「すまんなキリノ、サヤ、変な物触るなよ…んげふっ、ごほっ」 サヤ「変な物なんてその辺に出しとく方が悪いでしょうに、ってひぃやああぁぁっ!」 キリノ「サヤ!どったの!?」 サヤ「ぱ、パパパ、パンツなんかほったらかしにしとくんじゃないわよこのダメ教師!」 コジロー「だから変な物触るなっつったのに…げほ、ごほ」 キリノ「あーもう、片すのもあたしがするからサヤは吹かないように見てて」 サヤ「まったく…」 コジロー「どっちがまったくだよ…ん゙、ん゙…キリノ。お前ももうちょっとサヤとまでは言わんが、少しは恥じらえよ」 キリノ「あたしゃお父さんやたっくんので見慣れてますから。干してるお洗濯物、まとめときますね?」 コジロー「すまんな…」 サヤ「あーーーーっ!!!」 キリノ「さ、サヤ、今度はなに!?」 サヤ「ごめんキリノ、先生、あたしちょっと用事思い出したんで帰るね、ホントごめん!」 キリノ「ちょ、ちょっとサヤ、用事って?」 コジロー「お、おい…」 サヤ「じゃっ、またねっ!(ばたん!)」 キリノ「行っちゃった… あれ、おじやちょうど煮えてるじゃん」 コジロー「大丈夫なのか?サヤは…」 キリノ「んー、いつもの発作じゃないですか?大丈夫でしょ。はい病人はそんな事気にせず座った座った」 ~~~ キリノ「ふー、ふー。…はいコジロー先生、あーんして?」 コジロー「…やめろ。流石に恥ず…」 キリノ「あーん、して?」 コジロー「…………あー」 キリノ「ほいっ」 コジロー「もご、もご …うまいな」 キリノ「えっへっへー、そうっすか?」 (入り口近くで予め開けておいたキッチン窓から、中の様子を伺いながら) サヤ「たく、もー。…Wで世話、焼かせないでよね」 どうでもいいけどこの二人にサヤ絡めるとなんかコジサヤっぽくなってしまうのは何でだろう
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885 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/02(土) 22 15 43 ID 2HbDQ9fd きりのんのマイフォルダ……ドキドキが止まらない 887 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/02(土) 23 23 34 ID pkONkviu >マイフォルダ(ではないが) いつぞやのオマケ漫画の続き 短髪「…おっ、なんか机に鍵かかってる」 長髪「いまどき引き出しに南京錠って…ベタねえ…」 キリノ「あー、開けちゃダメだよー?つまんないもんだよ?」 短髪「って言われると見たくなるのが人の性…」 長髪「カギ発見~♪パス!」 キリノ「あ~あ…」 短髪「どれどれ?何コレ”キリノート特別編・コジロー先生の生態調査”?」 長髪「”△月○日 今日はお弁当を持ってかなかったから怒ってた”?」 キリノ「だからつまんないって言ったのに~」 短髪「い、いやコレ」 長髪「日記じゃなくて毎日つけてるの、こんなの?」 キリノ「そうだよー」 短髪「…未来日記?」 長髪「ソレ違う…てゆーか、もういいわ、ごめんねキリノ」 二人『ごちそうさま』 キリノ「……ほにゃ?」 (二人の帰宅後、二重底のフタを外すキリノ) キリノ「ふぅ~流石にこれは見られなかったかぁ」 (”キリビデオ・道場でねこと寝る先生【隠し撮り】”ほか3本) そんなかんじ?
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ザラスの僕 バンブー Level 攻撃力 防御力 1 120 225 100 2108 3308 名前 コメント
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597 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/19(土) 20 03 06 ID uxmBjJtQ吉河先生だとわからんが、相手がサヤだとあっさり身を引きそうなイメージはあるな598 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/19(土) 20 28 39 ID DzXc2wsw 597相手が誰であれ「コジロー先生が幸せならそれでいいよ」とか言いそうではあるな599 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/19(土) 20 37 24 ID TdQQvK6W __- 、 「ごめんね…キリノ」 _z―ミ`ヽト! __ ,.. -―-. . .、 ´/´ ̄ リィ ´ ` < ̄ヽ / . ヽ /ィ' lツ 、 ハ / / |_ハ .. ハ_l . l ハ !/ / . | | \、l l ィトイl ハ i l | | イlム`トト,ムⅥ . ! | | l . . ト{、ヽ._ | | /l/z|从| | | |l ハ{ヒ リ 'ヒ リ}! . | | | ハ . { . . .l .ト . . ミfr| . |/ヒ }'イ . l N ハ }''' ___ '''/ リ | | ⅥV .l .l ト、ヽ .ヽ!| . | 、_,_∨|!| }l >z`='ィチ} / ..| ヽハ .トト{ \ミ|| . | ノ ||′ /|ハ ト/}{' ハlィj /ト、l V 厂lト、 .|ニ ´|イl / /イハl| 〈|/´ /' /´ハ | /三ミハ |リヽ ノ|′ l { { { V {小 「ううん、いいんだってば。 選ぶのはコジロー先生だもん」 __- 、 _z―ミ`ヽト! __ ´/´ ̄ リィ ´ ` < ̄ヽ ∧,,_∧ /ィ' lツ 、 ハ ( )∧∧/ / . | | \、l l ィトイl ハ i l /⌒ ,つ⌒ヽ) | l . . ト{、ヽ._ | | /l/z|从| | | i三 | i三 ∪ | ハ . { . . .l .ト . . ミfr| . |/ヒ }'イ . l N .○三 |○三 | | ⅥV .l .l ト、ヽ .ヽ!| . | _,_.∨|!| .(/~∪ (/~∪ ヽハ .トト{ \ミ|| . | ノ ||′ 三三三三 V 厂lト、 .|ニ ´|イl / 三三三三 | /三ミハ |リヽ ノ| 三三三三三三 __- 、 _z―ミ`ヽト! __ ´/´ ̄ リィ ´ ` < ̄ヽ /ィ' lツ 、 ハ/ / . | | \、l l ィトイl ハ i l | l . . ト{、ヽ._ | | /l/z|从| | | | ハ . { . . .l .ト . . ミfr| .|/ }'イ . l N | ⅥV .l .l ト、ヽ .ヽ!| . | ∪_,_.∨|!| ヽハ .トト{ \ミ|| . | ゜ ノ ||′ V 厂lト、 .|ニ゚´|イl / | /三ミハ |リヽ ノ|
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カップリング別保管庫 ユージ×タマキ(ユータマ) 無題 無題(↑の続き) ユージと不思議な夢 入れ替わりネタ 無題 彼と彼女の恋愛白書 入れ替わりネタ 無題 無題(エロなし) 性格反転ユージ 無題 無題 無題 タマちゃんのほけんたいいく―シーン1“講義” タマちゃんのほけんたいいく―シーン2“自習” タマちゃんのほけんたいいく―シーン3“実践” タマキと初めての感覚 続・タマキと初めての感覚 続々・タマキと初めての感覚 続々々・タマキと初めての感覚 true end ユージ×サトリ 苗字と名前 ユージ×メイちゃん ユージハーレム? メイちゃんend ユージハーレム ユージ×近本 ユージハーレム? 近本end ユージハーレム ユージ×青木 ユージハーレム? 青木end ユージハーレム ユージ×青木 ユージスレ続き ユージ×横尾 横尾end キリノ×コジロー(コジキリ) 二人の稽古と探し物 二人の稽古と探し物 裏 無題 初夏の朝と鍵の開いた扉(タマ→コジロー×キリノ) 入れ替わりネタ 生徒と先生 ダメ男とさせ子 小ネタ、幼な妻キリノ 新婚さんの日常? 新婚さんの日常2? 新婚さんの日常3? 新婚さんの日常4? 新婚さんの日常5 ? 新婚さんの日常6 ? コジロー×タマキ 玉子酒と責任問題(コジロー×タマキ) 姫と侍 1 姫と侍 2 ミヤミヤ×ダン 束縛プレイと悩むミヤミヤ ミヤダン 一人遊びと抱き枕 清村×メイ おいしいケーキと苦い恋-第1話 おいしいケーキと苦い恋-第2話 おいしいケーキと苦い恋-第3話 おいしいケーキと苦い恋-第4話 おいしいケーキと苦い恋-第5話 おいしいケーキと苦い恋-第6話 おいしいケーキと苦い恋-第7話 おいしいケーキと苦い恋-第8話 おいしいケーキと苦い恋-第9話 その他 サヤ×キリノ 身代わりと罰 遊ばれる清村くんと弄ばれる西山さん SとS サヤと官能小説(外山×サヤ)―1 サヤと官能小説(外山×サヤ)―2 サヤと官能小説(外山×サヤ)―3 キリノ×サヤ 二人の悪夢と絶望の日-前編 二人の悪夢と絶望の日-後編 カラオケと誕生日 イエロー×ブルー コジローハーレム ミヤサヤ 小ネタ、今夜のタマちゃん レイミと等身大パネルの使い道 キリノと手ぬぐい たっくんの野望 鞘子
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日本語にすると竹刀。 英語で言う場合はバンブーソードであって ブレードではない、気をつけるように! TASさんの初期装備でもある(バンブーブレードだが)
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442 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/16(金) 20 53 01 ID haaIYC5v ツインテ「剣道なんかやってて男がよってくるわけがーっ!!」 キリノ「よってくるけど…?」 ツインテ「へ?」 コジロー「キリノー腹減ったー」 キリノ「ホラ。あーはいはい今行きますよー」 コジロー「何してたんだよお前のコロッケだけが頼りなのに」 キリノ「すいませんってば。…今日は牡蠣フライがありますよ?」 コジロー「うほほーい」 ツインテ「( ゚д゚)」 白髪「…………」 ツインテ「け、剣道なんかやってて若い男がよってくるわけがなか」 白髪「(逃げたな…)」
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「サヤとたっくんと」 五月晴れの日曜日。 「うおぉぉぉぉー」と奇声に近い叫び声をあげながら、 自転車で商店街を失踪する少女の姿があった。 彼女の名は桑原鞘子。友人からはサヤと呼ばれている元気な少女だ。 ……ちょっと、その元気が空周り気味なところがあるのだが、 そこが彼女の魅力の一つでもある。 そんな彼女が向かっているのは、そうざい屋ちば。 近所でも評判の総菜屋で、彼女の友人、千葉紀梨乃の家でもある。 だが、彼女が向かっている理由は友人に会うためではなかった。 というより、友人に会わないために全力で失踪しているのである。 「ねー、ねー、たっくん。たっくん。サヤちゃんまだー。」 「んー、あ、見えてきた。見えてきた。おーい、サヤちゃーん」 そうざい屋ちばでは、2人の兄妹が今か今かとサヤの到着を待っていた。 彼らは、もちろんキリノの弟と妹。 今、サヤがそうざい屋ちばに向かっているのは、 "キリノが帰ってくる前に”彼らに会うことが目的なのである。 「たっくん。早く、サヤちゃんに聞きたいよね。お姉ちゃんのこと」 「しっ、姉ちゃんがいたらどうすんだよ。」 聞かれてはまずいことなのだろうか、たっくんと呼ばれた兄がたしなめる。 そのまま、キョロキョロと周りをうかがっていると、 キュイっと自転車のブレーキ音がして、サヤの自転車がそうざい屋の前に止まった。 「おまた、ごめんね。まったっしょー」 「うーうん、いぬと遊んでたから大丈夫だったよー」 「サヤちゃん、早くこっちこっち。例の話は俺の部屋で」 そうざい屋ちばの2階は、廊下を挟むようにしてキリノとたっくんの部屋が、 そして妹の部屋があるという間取りになっている。 いぬをぬいぐるみに混ぜない。 キリノの部屋のドアに立てかけてある看板を一瞥しつつ 相変わらず変な趣味の部屋なんだろうなとサヤはどうでもいいことを考えていた。 「ほら、ここが俺の部屋ね」 たっくんの部屋は、サヤが想像していたいわゆる男の子の部屋……ではなく、 まるで、ジョニーズのドラマに出てくるように、 きれいに片付いていて理想的な部屋に見えた。 (かずひこと大違いだわ……)と彼女は自分の弟とつい比較してしまう。 「それで、話って何だっけ?」 サヤは、見とれていても仕方がないので、早速本題を切り出すことにした。 「あ、うん。ねーちゃんのことなんだけど……」 「おねーちゃんって彼氏ができたの?」 言いにくそうにするたっくんを押しのけるように、 いぬを抱きながら妹が割り込んできた。 やっぱり、そうきたか~、とサヤは内心思うも、それを表情には出さずに聞き返した。 「どうして、そう思うの?」 「え、だって。だって」
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313 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 22 36 16 ID HrCdSHFM ユージ「俺だって本当は年相応の男の子なんだけどな、いい加減純粋な少年を演じるのは疲れたよ」 タマ「ユージ… くん?」 ユージ「……2人きりで楽しい事しよっか… ねえ『タマキ』」 314 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 22 51 26 ID YXOS/2Bz サヤ「なんて展開どう?」 キリノ「うーん… なし」 315 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 23 06 05 ID HrCdSHFM コジロー「まぁ、なんだ、とにかくアイツを人並みの男にしてやってくれ」 キリノ「その前にまずコジロー先生がまともな先生にならないとねぇ」 316 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 00 39 44 ID LSQlk891 ユージ「ん?何だこれ…サヤ先輩の字だ。えーと『2人きりで楽しいことしよっか…タマキ』?」 タマ「え!?…で、でも…ユージくんがいいなら…」ユージ「うわっタマちゃん!?一体何アッー!」 ↓ サヤ「上手く行ったよキリノ!」 キリノ「…いいのかなぁこんなんで」 317 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 00 51 21 ID HhyH7HrI タマ「め゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」 ユージ「ハァハァ・・・酷いよタマちゃん、本気で掛かってくるなんて」 タマ「だって2人きりで楽しいことしようって・・・」 ユージ「タマちゃんにとっては楽しいことかもしれないけど俺はもうヘトヘトだよ~」 タマ「ごめん」
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一度押してから数分間無反応なインターホンに少女は焦りを感じ、 マンションの玄関のドアをどんどんと叩きながら中に向かって叫ぶ。 「外山君?いるでしょ?」 「いねーよ」 「答えてるじゃん!!」 めんどくさそうに外山が玄関の扉を開けると、扉の前にはサヤの姿があった。 「とりあえず泊めて」 外山の答えを聞くそぶりすら見せず、外山が一人暮らしなのを知っているサヤは 鞄を抱えたまま外山の家へ入っていった。 「……あたしが先にお風呂入っていい?って、聞いてる?」 ベッドの上で制服姿のまま枕を抱えながら問いかけるサヤには一瞥もくれず、 手元の携帯をいじりながら外山は 「勝手にしろ」 と気の無い声で答える。 「……いきなり夜中に彼女が尋ねてきたんだからさ、 もうちょっとなんか心配したりしてもいいんじゃない?」 ふん、と鼻で笑い冷ややかに外山は言い放つ。 「2年になってからろくに会ってもねーのに自分の困った時だけ恋人扱いか?」 「別に……外山君のことほっといたわけじゃないよ。 ただ、あたしは小説書く時間が欲しかっただけで」 少し目を伏せて必死に弁明するサヤの方には目もくれず、外山は携帯を無言でいじり続ける。 「ふんだ、いじけんぼ」 いつまでも自分の方を向かない外山に痺れを切らしたサヤは、ベッドの上からいきなり飛び降り、 床に置かれた自分の鞄や袋を開けたスナック菓子を蹴散らしながらタンスの前に移動し、 引き出しの中から外山のズボンとシャツをひったくるように取り出すと浴室の中へと消えた。 サヤのいなくなった部屋で 「散らかしやがって……」 といまいましげに呟く外山。 菓子の袋を持ち上げようとした瞬間、倒れたサヤの鞄が目に入る。 その開いた口から、原稿用紙が顔を覗かせていた。 「ふーーーー」 温かいお湯に全身を浸ける心地よさに思わず声を漏らしながら、サヤは自分の身の振り方を考えていた。 家を出てから、いや、家に帰れなくなってからもう4日経つ。 「もう、帰ろうかな……」 しかし、サヤは自分の部屋で驚愕の表情を浮かべていた弟を思い出した。 やっぱり駄目だ。 でも、いつまでも友達の家を渡り歩くわけには行かない。 キリノはいいと言っていたけど、さすがに4日連続で彼女のうちに泊まるのはなんだか気が重い。 いくら親の都合で一人暮らしとはいえ、外山だって迷惑だろう。 ……迷惑だろうか。 同性の友達ならともかく、サヤは外山の(一応)彼女だ。 普通の高校生男子なら、親の監視のない空間で恋人と二人きりになれるのなら、 邪な期待を抱き多少は浮かれるものだろう。しかし。 サヤは、外山の無愛想な態度を思い出す。 「別にさあ、嬉しそうな顔をしろとは言わないけどさ……」 外山という男は彼女が自分のうちに来たからといって浮ついた態度になるような男ではないかもしれない。 というか自分が尋ねてきたからといって頬を染めたり、テンションが上がるような外山は想像できないし、 そんな外山を無理に思い描こうとするとなんだか不気味な気分になる。 それは分かっているし、そういうのを期待もしていない。 だけど。 「……もうちょっと、構ってくれてもいいじゃない」 浴槽に肩までつかりながら、独り呟くサヤ。 彼氏だと思っているのは自分のひとりよがりなのか。 それともあまりに会わないでいた期間が長すぎたのか。 サヤは頭をぶんぶんと振ってネガティブな想像を振り払いながら立ち上がった。 「そんじゃああたしはいつもみたいにソファーベッドで寝させてもら……」 男物のシャツとズボンを着込み髪を拭きながら部屋へと入ってきたサヤは、言葉を失いタオルを落とす。 外山が原稿用紙に目を通していたからだ。 「ちょっと、勝手に人のもの読まないでよ!!!」 思わず大声を出して非難するサヤ。 「あん?ああ、ちょっと3流エロ小説に目を通してるだけさ」 サヤへ嘲るような笑みを返し、外山はまた原稿用紙に視線を戻す。 「エロ小説じゃなくて、官能純愛小説よ!!!!」 必死になって原稿用紙へ手を伸ばすサヤ。 しかし女子では長身のサヤも180センチ近くある外山が高々と原稿用紙を掲げると、 到底届かず彼女の作品を取り戻す事が出来ない。 「俺にはエロと官能の違いがわからんな。 『いきなりクリトリスを剥きだしにされたあたしはコリコリと摘み上げられ快感に踊る』か。 こういうのが官能か?」 せせら笑いながら読み上げる外山に、 「本当に頭にきた!!!!」 と叫んで顔を真っ赤にしながら背を伸ばして原稿用紙を奪い取ろうとするサヤ。 しかし、爪先立ちになってバランスが悪くなった所に外山がタイミングよく手の平を突き出し彼女の胸を押す。 たまらず後ろへ倒れこむサヤ。ベッドへ沈み込むと同時に、 下着を纏わせていない大きな胸が、自由な分だけ大きく弾むのがシャツの上からでも手に取るように分かる。 「『あたしはヴァギナに深く打ち込まれた暖かいペニスの快感に、激しく心を震わせた』。 ……お前進級してからこんなのずっと書いてたのか?」 あきれた声で尋ねる外山に、ベッドの上できっと見上げながらサヤは答える。 「そーよ。書いてたもん、ずっと。学校に来ないで家にこもってずっとね。 でも言っとくけど、本気であたしは書いてるんだからね!!笑ったりするのは失礼で……」 外山を見上げるサヤの声が止まる。 「……ああ、ほんと、笑うしかないよなぁ……」 口の端は笑っていても、その目は少しも笑っていない。 むしろ憎悪のような感情さえそこに読み取れてしまうほど、その目にぎらついた光が宿る。 「ろくすっぽ顔も見れねー理由が、『エロ小説書くにはまってました』だ。 俺の存在はエロ小説以下、か。泣けるぜ」 まるでプレッシャーをかけるように原稿用紙の束を握り締めたままサヤのいるベッドの上ににじり寄る外山。 気圧され座ったまま後ずさりながらも、必死に反論するサヤ。 「別に、あたしのしたいこととあんたの存在なんてどっちが大事か比べられるものじゃないでしょ? それに、あたしは小説書くの本気出してやってるんだから、彼氏なら黙って応援してくれればいいじゃない」 すると近づいてくる外山の動きがぴたっと止まる。 (分かってくれた、のかな……) そう思い、外山の顔を不安げに見上げるサヤ。 しかし、その顔を見て背筋を凍らせる。 身の毛もよだつ笑みを、外山が浮かべていたからだ。 心中の嗜虐を隠そうともせずに近づく外山に恐怖を感じ、 サヤは今までそんな顔をした外山に行われた数々の辱めを思い出す。 スカートの下に何も穿いてない状態で学校へ行かされたり、バイブを入れたまま授業を受けさせられたり、 映画館の暗がりで1時間近くもペッティングされたり、学校の部室やトイレでレイプのようにHをされたり。 サヤにそんな変態的行為を強いる時、いつも外山の顔には今のような残酷な笑みが浮かんでいた。 「そうだな、じゃあ協力してやるよ」 そう呟くと外山は、自らの身体でサヤの股をわり開くようにして彼女に近づく。 鼻先まで近づいたサディスティックな顔に怯えるサヤの両手を掴み上げると、万歳をさせ空中で交差させ、 自らの片方の腕で交差させた手首を両方とも掴んで上半身の動きを封じる。 そしてもう片方の腕をサヤの下半身へ近づける。 そして手際よくサヤのズボンのチャックを下ろすと、無遠慮にそのクリトリスを摘み上げる。 「いやあああぁぁぁっっ」 湧き上がる激しい痛みに、サヤは悲鳴を上げる。 「どーした、『いきなりクリトリスを剥きだしにされたあたしはコリコリと摘み上げられ快感に踊る』 んじゃねーのか?」 「や……おねがい、はなしっ」 ナミダ目で訴えるサヤに、蔑むように笑いかけながら外山は言い放つ。 「だから3流エロ小説なんだよてめーのは。自分で慰めるならまだしも、 いきなりこんなとこ加減の出来ねえ他人に摘まれて気持ちいいわけねーだろーが」 その声と共にクリトリスを襲う圧力がふっとなくなり、サヤはふぅと安堵のため息を吐く。 しかしそれと同時に外山の人差し指が軽くクリトリスを撫で上げる。 「ふああああぁぁぁ?」 力を抜いた後の優しい愛撫に、サヤはあられもない喘ぎを漏らす。 「他にもひどい点が一杯あるからよお、協力してやるよ。より官能的になるようにな」 サヤの陰核をねぶりながら、外山は楽しそうに哂った。 やれやれだ。 携帯で時間を確認した岩佐はため息を吐く。 (もう11時回ってるじゃねーか) 家でだらだらTVを見ていた岩佐は、メールで外山の家に呼び出されていた。 勝手を知った岩佐は、不良仲間の玄関の前に着くと、 いつものようにインターホンも鳴らさず扉を開ける。 「おーい外山、コンビニでビール買ってき……」 そこで岩佐は女物の靴を発見し言葉をとめる。 (誰だ……?) この時、岩佐は引き返すべきだったかもしれない。 しかしあまり深く考えず岩佐は部屋へあがりこみ、リビングの扉を開ける。 (桑原……!?) ベッドの上で顔を桜色に染め、両手を拘束されたまま座り込み肩で息する少女を見つけ岩佐は驚く。 そして彼女の前でその体を隠すよう屈みこんでいる外山を見て付き合いの長い 岩佐はすぐに何が行われているか理解する。 「お前さあ、こんな時に呼ぶなよ」 心底あきれ返った声で外山に呼びかける岩佐の声を聞き、 「えええぇ、や、岩佐君っ?!!」 ほうけていたサヤが一気に現実に引き戻され、叫び声を上げる。 「こんな時だから呼んだんだよ」 当たり前だろうが、と言わんばかりに悠然と答える外山。 「……とりあえず、借りてたビデオここに置いとくぞ。じゃな」 二人とも着衣のままで全裸ではないためまだ行為は始まったばかりだろうと予想し、 岩佐は自分の用件を片付けてとっとと帰ろうとした。 外山から彼の変態的な性癖の話は聞いていたし、 何より学校で時折外山に付き添われたサヤが不自然なほど顔を赤らめ 内股でふらふらと歩く姿を目撃していた岩佐にとっては、 自室で外山とサヤが絡み合う姿など大した刺激にもならなかった。 しかしこの日の外山の言動は、すれている岩佐の想像の斜め上を行く。 「 まあ待てよ。もうちょっとお前ここにいろ」 「……なんでだよ」 少し驚いた声で答える岩佐。 「まあそうびっくりした声を出すな。二人だけだと、多数決の時困るんだよ」 岩佐に顔を見られないよう俯いていたサヤはびくっと震えて外山を見返す。 「多数決って何よ!!!!」 「じきに解る」 「え、ちょっと、ひあああぁぁぁ、やあああっ」 岩佐の方からは外山が視界をふさいでサヤの全身は見えないが、 サヤのあえぎ声とくねる体で外山がサヤに愛撫を始めたのが解った。 (なにやってんだこいつ) 思わずぽかんとする岩佐と一瞬目のあったサヤは顔を火がついたように赤くして 「みないでっぁああぁっ」 と顔を左右に振りながら岩佐に哀願する。 そこで岩佐は理解した。 (ああ、オレに見せつけたいわけか) 一種の恥辱プレイ。 その『道具』 の役割をするために、観察者となるため岩佐は呼ばれたのだ。 ……もっとも、『多数決』という言葉が、それだけではなさそうだと告げているが。 「わかったよ、じゃあちょっと椅子借りるな」 そうため息混じりに呟き観念すると、岩佐はコンビニの袋からビールを取り出す。 アルコールでも飲まなきゃ、やってられない。 しかしそのビールの缶を見たとたん、とろけた表情を浮かべたサヤが 知的な響きを少し取り戻した声で注意する。 「岩っ、佐くぅん……未……せぃ……ねんがぁ……おさけのん……じゃぁ…… だめ、だめだめだおしりめだめいやああぁぁ-----------------」 そのわずかな知性が苦痛で塗りつぶされる。 「 『アナルで動く指のくすぐったい感触に、あたしは目の前を白く塗りつぶされた』 なんて書いてあるけどどうよ、奥の奥まで入れられた指の感覚は」 「…………………………ぬぃ……てぇ……………………っ」 菊座に異物を差し込まれる感覚に必死に耐えるサヤは、 岩佐へ顔を隠すのすら忘れ深く荒い呼吸をしながらのたうっている。 叫ぶことすらできず、時折顔をぴくっぴくっと痙攣させる様はまるでアルコール中毒にでもなったかのようだ。 (ケツに指入れられたやつに酒飲むなって注意されても、全然聞く気になれねーな) などと考え事をしながら岩佐は椅子の上に座ったままビールをあおりながらその光景に見いっていた。 「ぁ………」 突然、外山がサヤをベッドの上にうつ伏せにして押し倒す。 「岩佐、引き出しの中にビニール紐あるから取り出して50センチぐらいの長さで切れ」 ここまできたら協力しない理由はない。それにアルコールが軽く回り始めた岩佐は、 なんだかんだ言ってこの二人の行為を、というより外山がどう嗜虐的な行為を サヤに行っていくのか興味が沸いてきていた。 「はいよ」 はさみで切ったビニール紐を渡すと、外山は手際よくぐったりとなっているサヤの両腕を後ろ手で縛り上げる。 そして後ろからその両肩をつかみ上半身を持ち上げもう一度ベッドの上に座らせると、 彼女を岩佐の方へ向かして自分自身はサヤの影に隠れるように彼女の後ろへ回り込む。 「や………………」 自分の全身を正面から見つめる岩佐の視線に、サヤの肉体が恥辱に震える。 たとえまだ衣服を身につけていても、顔だけを見られるのと全身を見られるのでは恥ずかしさのレベルが違いすぎる。 「見ちゃ…………いや…………」 白のシャツとベージュのズボンはうっすらと汗をかいたサヤの肌に張り付きとても妖艶だった。 視姦で涙目になったサヤの背後から外山がぬっと手を伸ばしてシャツのボタンを外してゆく。 「や……や------------------っ!!」 第3者の前で少しづつ肌を露出されるという無残な恥辱行為に、サヤは激しく体を振って抵抗する。 しかしそんなサヤの動きを封じるように、外山はその首筋に噛み付いた。 「つっ」 (おいおいおいおい、ひでえことするなあ) 心には思うが、消して口には出さない岩佐。そんな岩佐の目の前で二人の行為は続く。 ボタンを外され、はだけさせられたシャツの中に手を入れる外山。 いまだ衣服は完全に剥ぎ取られてはいないが、ちらちらと合間から見えるボリュームのある乳房の輪郭は あまりにも刺激的で、見つめる岩佐はゴクリとのどを鳴らす。 そんな岩佐の好奇の視線を受け、ますますサヤの心は恥ずかしさで燃え上がるが、 首筋に刺さった歯の痛みがひどくなりそうで体をゆすることすら出来ない。 そんな苦痛にゆがんだサヤの表情を知ってかしらずか、外山の顔がゆっくりと首筋から離れる。 しかしそれは優しさからの行動ではなかった。 もう、外山の両の手の平は吸い付くようにすべすべの双丘を包み込み、 わずかに体をゆするぐらいでは外れることが出来ない状態になったからだ。 下半身は外山の両足で絡み挟まれ、両腕は紐で後ろ手に縛られる。 もはや、サヤに逃れるすべは残っていなかった。 手の平全体で乳房を捏ね回し、その反発力と潰れゆく感触の両方を楽しみながら、 外山の人差し指と中指が、丘の上の硬くなり始めた肉粒をしこり始める。 「いや……やめて…………」 その拒絶は直接触る外山に対してか、見つめ続ける岩佐に対してか。 サヤ本人すら相手の分からない哀願を、両者は聞き入れるはずもなく、 むしろ外山はその声を聞いて満足したように笑いより攻める手に力を入れ始める。 肉体の一部がまるで独立した軟体動物のようにむにむにと姿を変え、 その頂をつぶすかのような勢いでしこり始める指の力にサヤの声の喘ぎが恥じらいを上回り始める。 「……ああっ、いや、……いやっ、いやいやいやあぁ……」 視線を床に落とし、唇をかみ締め耐えるサヤ。 しかし閉じようとする口は開き始め、艶やかな声を部屋にこだまさせる。 もう、いやなんて言葉は誰も信じない。外山も、岩佐も、サヤ自身も。 そして自分で快楽を認めた瞬間、サヤの体の中で何かが急速に溜まり始める。 「いあ、いあ、いっ、いぅ」 その瞬間、外山はサヤの首筋を舐め上げる。 「ひぃっ」 新たな刺激に思わず顔を上げた先に、岩佐の視線があった。 まるでこの世のものではないものを見つめるような驚愕と、年頃の少年が持つ好色が混じった不思議な視線が。 二人の視線が交わり、サヤは自らの痴態を眺められていたことを再度認識させられる。 まるでスローモーションのように時間がゆっくりになったようにサヤは感じた。 その刹那、サヤの胸に限界量の圧力と快楽が走る。 「あ-------」 柔肉をまるでゴムまりのように歪められ、肉粒を削り取るようにこすられながら、 サヤは大きく仰け反りびくびくと23回体を振るわせた後、後ろの外山のほうへ体重を預けた。 サヤの胸から手を離した外山はサヤの体から手を離し、原稿用紙をつまみあげて文章を読み上げる。 「『あたしは執拗に胸を弄り回され、その刺激だけではしたない声を上げ高みへと登りつめた』か。 これはありだな」 そう言って、今だはぁはぁと荒い呼吸をするサヤの耳元で囁きかける。 「実際おめーは胸だけでイったみたいだし、な」 サヤと官能小説(外山×サヤ)―2へ進む